ノスタルジック

仁丹の匂いはオトナのかほり

 

むかしから、その”匂い”には何か魅かれるところがありました
小さな銀色の”つぶつぶ”と、洒落たケースがとても気になっていました..

大人になったある日

あの頃、オッサンたちがポケットからさりげなく出していたあの秘薬を
じぶんもそろそろ嗜(タシナ)んでみようかなー

そんな感じで初めての購入 (^^ゞ

何かというと

「仁丹」 ”ジンタン”って読みます




 

けっこう匂いが特徴的で、仁丹を知ってる人なら..
「あ~、仁丹ね!」
ってことで済みますが..

仁丹を知らないとー
ぅわ! 何食ったの~?」
となる場合もあります(笑)

もちろん! 同世代の方々なら、そんなこと当たり前だのクラッカーでしょうが..
以前にこちらで書いたことのある「赤チン」同様、絶滅危惧種なのかと思いきや

なんとまあ! そこそこ人気があるようです (≧o≦)ノ

ちょっと懐かしくもあり、興味もありで
あらためて「仁丹」について調べてみることにしました

謎めくアノ匂い

「仁丹」を初めて知る人にとっては、その匂いがどんなものなのか..
きっと、気になるところでしょう (・_・?)

「仁丹って、いったいどんな匂い?」

なかなか表現が難しいですが、わたし的にはどこか懐かしくて
木の香りと清涼感のあるオリエンタルな香り

とにかく一粒が小さいので、いっぺんに何粒か口に放り込みますが
食べてる方は、スーッとした感じで味も美味しく感じます(私見ですが..)

でも周囲にいる人は、この匂いをけっこう感じるみたいです
なので、「ぅわ!」っとなるのでしょうね(笑)

でも、これまた人によりけりなのです
「オッサン臭いー」から「シブイ」、はたまた「なんかイイ♡」まで
反応は人さまざまです

まったく先入観のない若い人が、はじめてこの匂いを嗅ぐとどう反応するのでしょうか?
意外と好意的な反応があったりして..(期待を込めて ^^ゞ)




 

仁丹の世界

先ずはその歴史から見てみましょう
つたない記憶をたどれば、まだ幼いころに祖父の家にもあったことから
けっこう古くからあるのだと想像はつきます

実際のところはどうなのでしょうか?

仁丹は、1905年(明治38年)に「懐中薬」として発売された
発売当初の仁丹は赤色で大粒の物だったが、年を追うごとに改良が重ねられ、1929年(昭和4年)に現在の形となる銀粒仁丹が発売される
(ウィキペディアより)

明治時代から w|;゚ロ゚|w
あの歴史を感じさせる風格はニセモノでなかった.. って感じです

生薬由来のチカラ

銀色の小さな一粒には、なんと! 16種類の生薬が配合されています
この自然の生薬たちが、こころとカラダに穏やかに作用していくのです

ポイント

その効能
・気分不快
・口臭
・二日酔い
・宿酔
・胸つかえ
・悪心嘔吐
・溜飲
・めまい
・暑気あたり
・乗物酔い

これだけの効能があるとされます

普段からの口臭予防だけでなく、胸つかえや二日酔い等にも効いてくれるのであれば
働くオトナとしては常備しておいても損はしない!?

???
その匂いさえ気にならなければ.. ですね (^^ゞ

ニガイ経験

「仁丹」といえば、わたしにとって少しニガイ思い出があります

会社員時代、エチケットとして口臭予防スプレーやガム等を使っていました

その後、食品類の添加物や人工甘味料などが気になり始め..
口臭予防に効果のある、自然系の何かいいものはないかと探していました

そんなとき、あの「仁丹」を思い出したのです
遠いむかし、じいちゃんや親戚のオッサンたちが使っていた”アレ”でした

すぐさま購入して会社へ持参
小さな粒なので、口に入れていてもさほど見苦しくはありません

たまに同僚や上司から
「お、仁丹か~」
「懐かしい香りだねー」

そんなことを言われながら仕事をしていると..
ある日のこと

「くっせ~な~、止めとけよ!」
な、なんと (@_@;) 直属の上司から怒られてしまいました

しかも、わたしより年上の男性です (・_・)

「あ~ わたしの上世代でも、この匂いをよく思わない人もいるんだなー」
そんな当たり前のことをあらためて認識した、ニガくもイタイ経験となったのでした ^^;




 

何と言っても

最近では、口中清涼剤としてたくさんの製品があります

でも「仁丹」のように二日酔いや、乗り物酔い、めまいに胸つかえなど
日常不意に遭遇してしまいそうな状況にうまく対処できて、しかも生薬配合
自然派のもので携帯性バツグン!

こうした商品はなかなか少ないのではないかと思います

※ただ、一品「仁丹」のライバル商品とも言える「カオール」が存在します
オリヂナル口中清涼剤カオール

「仁丹」を懐かしく感じるオジサンも、はじめてその名を聞いたという若い人も
新ためて、こうした商品のことを知っていただければ幸いに思います

明治期に発売されて、今なお売れ続けるその実績がホンモノの証(アカシ)

ただ、匂いだけは好き嫌いがあるので
そこだけは注意が必要ですけどね (^^ゞ

日本が誇れる優れた商品の一つなのだと思います



 

 

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© 2024 昭和40年代に生まれて