ノスタルジック

ドラマ「600万ドルの男」から45年! このまま行けば人類の未来は?

 

うちは実家が自営業だったため、一週間のうちお休みは日曜日のみ。学校も日曜日と祝日だけがお休みだった時代です..

小学生だったわたしは、そんな日曜日にとても楽しみにしていたテレビ番組があります。

タイトルは「サイボーグ危機一髪(600万ドルの男)」。父親と二人して見る親子の時間でした^^
(上の写真はイメージです)

 

本作はもともとはアメリカで制作されたテレビドラマ。番組の内容は後ほどご紹介しますが、とにかく大好きでよく見ていたものです。

オープニングから展開される緊迫感あふれるシーンの数々.. 近未来的でメカニカルな映像に親子ともども魅了されていました(^^ゞ

いったいその海外製のテレビドラマのどこに いちばん魅力を感じたのか?

今振り返って考えてみると..

「人間と機械(テクノロジー)の融合」この一点にあるのだと感じます。

 

最近、書店でこんな書籍 が売られているのをご存じですか?

トランスヒューマニズム: 人間強化の欲望から不死の夢まで
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「トランスヒューマニズム」

そのコトバ自体をはじめて耳にされる方のために..

トランスヒューマニズムは、新しい科学技術を用い人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想である。

日本語では「超人間主義」などと訳される。

トランスヒューマニズムは人間の機能拡張やその他将来の科学技術の開発・使用により、将来起こりうることを研究する学問でもある。
(ウィキペディアより)

これって!

われわれが子ども時代に憧れた、サイボーグやアンドロイドといったSFの世界。時代はまさにそこまで追いついたのでしょうか?



 

トランスヒューマニズムでは、バイオテクノロジーやナノテクノロジー、情報技術や認知技術等を駆使。様々な薬品や遺伝子操作により、肉体の強化や寿命の延長などの研究を行っているそうです(@_@;)

近年の科学技術の進歩には目を見張るものがあり、巷で噂の「シンギュラリティ」に関しても期待と不安の入り混じった?話題が飛び交っていますよね。

シンギュラリティとは?:

人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)。または、それがもたらす世界の変化のことをいう。
(出典:コトバンク kotobank.jp/word/シンギュラリティ-1737937)

いずれにしても、わたしたち人類がそういった技術の到達点に近づきつつある.. ということに間違いなさそうです。

今回はそうした夢の時代に突入しつつある今、それが本当に人類の幸せに直結するのか?

なんてことを勝手に考察してみました。

でも先にー

結論的なことをさっさと述べてしまうと..

人類の幸せに直結するか?

「そうとも言えない!」のです。

 

それはわたしたちが生きている今の世界を見てみれば一目瞭然..

機械やコンピューターの飛躍的進歩が、わたしたちの生活を安定的でゆとりのある生活にしてくれているでしょうか?

医療技術の飛躍的進歩が、病気を減らし、医療機関などに頼らない世界が実現できているでしょうか?

..

それでははじめましょう。

「サイボーグ危機一髪」とは?

原題は「The Six Million Dollar Man(600万ドルの男)」、1973年にアメリカのABCで放送されていたドラマシリーズでした。

日本での放送開始は1974年で夜から深夜枠での放送が多かったようなので、わたしの地元(熊本県)では再放送を見ていたのだと思います。

さて、どういった内容だったのか..

元NASAの宇宙飛行士スティーブ・オースティン大佐は、リフティングボディ型実験機の滑空テスト中に事故にあう。

命は取り留めたものの 左目失明、右腕・両足不随となる重傷を負った。

彼は NASAのメディカルスタッフによって、失われた人体を補完強化する改造手術を受けバイオニック・マン(サイボーグ)となる。

そして、その強化された力を使い、政府の秘密情報機関のエージェントとして活躍することとなった。
(ウィキペディアより)

当時は「仮面ライダー」シリーズもすでに放送されていたはずですが、それでもこの番組は特別でした。

仮面ライダーだってショッカーから改造手術を受けて超人化した、れっきとした改造人間なのに..

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その違いは一体何だったのでしょうか?

 

思うにそれは..

「サイボーグ危機一髪」オープニングから始まるあの独特な緊迫感、当時としては最新の特殊効果を使った映像が子どもごころにリアルに響いたのだと思います。

調べてみると、あの最初の映像は NASAの実験機が滑降飛行試験中に起こしたホンモノの事故映像なのだそうです。

しかも、映像で使われている交信会話もそのまま使用しているのだとか..(@_@;)

そりゃあ、緊迫感伝わらない方がおかしいですわ..

それに”このスーパーな能力”にやられましたー

・左目―望遠20倍;赤外線の範囲まで可視可能、顕微鏡機能。
・右腕―コンクリートも砕くパンチ力が出せる
・両足―最高時速60マイル(≒96km/h)で走れる(100m走3秒7)
(ウィキペディアより)

そんな 当時はまるで夢物語のようだったお話が、最近ではもう 現実味をおび始めています..

トランスヒューマニズム

子どものころ、病院で自分のレントゲン写真をはじめて見たとき、とてもショックを受けたことを覚えています(-"-)

そのときこう思ったのでした..

つぶやき
なんだ、普通じゃん!--,)

当時はそのくらい、スティーブ・オースティンや仮面ライダーのような超人的カラダに憧れていたんですよね..

もしかしたらじぶんも.. 秘密裏に改造されてるのでは(゚ロ゚ なんて、かすかな期待があったわけです(笑)

さてさて現在..

 

冒頭にも軽く紹介した「トランスヒューマニズム」

復習の意味でもう一度説明すると、新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想です。

そう、思想なのです。

こうした思想を持った人たちを「トランスヒューマニスト」というのだそうです。

そして彼らは、人間は人間以上の存在になるために科学技術を使用すべきであり、使用できると考えているようです。

どんな科学技術かと言えば、先にも述べた寿命延長肉体強化脳とコンピューターの接続などの研究が行われています。

たしかに、身体的にハンデを持つ人や、老化に伴う肉体的な補助、特殊な作業を行う業種等々、とても魅力的で明るい未来が予見できそうな技術分野.. そんな気がします。




 

一抹の不安を覚えるのは?

ですが一方 (-_-)

ある意味ここまで強力な技術分野であるが故に、反対の使い方をされてしまうと..

そう。テレビドラマでもよくあるように、必ずそれを悪用しようとする輩が存在するものです^^;

えっ!? それはテレビのはなしでしょ?
つぶやき

いやいや ^^;

悲しいかな、今までの歴史が証明しているじゃないですか..

最近でもこんなニュースありましたよね^^;

関連

昨年 2018年11月、ゲノム編集技術で受精卵の遺伝子を改変、エイズウィルスにかかりにくい体質をもつ双子が誕生した!

このニュースを耳にして、どんな風に感じますか?

手放しで「それはすばらしい技術だね!」なんて思える人がどれほどいるでしょう?

 

さすがにそのニュース後、批判が殺到。国際会議においても批判的な見解が多数のようですが..

いちばんの問題はここから先だと思うのです。人類の遺伝子を改変し、実際に誕生させてしまった以上もう後戻りはできません。

彼女たちも当然、人間です。実験用のモルモットではないのです..


彼女たちが大人になり子孫を残す..

それは、わたしたちが持っていた遺伝子構造とは大きく異なる遺伝子構造が加わってくるということ?

完全素人なんでまったく想像もつきませんが.. 単純に考えるならばそうなりますよね。

もう神の領域ですが、いまだ戦争が止められない未熟な人類の 未熟な技術で、はたして触れることのできる領域なのでしょうか..

まさに一抹の不安を覚えてしまうそんなニュースなのです。

ほんと、どうなっていくのしょうね?




 

また、一度こうした事実が世に出た以上、第二第三の事例が..(@_@;)

あるいは、水面下ではもっとそれ以上のことが..?

 

ちょっと怖いですが..

「デザイナーベビー」なんてコトバもすでに存在し、議論がなされています。

デザイナーベビー(英語: designer baby)とは、受精卵の段階で遺伝子操作を行うことによって、親が望む外見や体力・知力等を持たせた子供の総称。
(ウィキペディアより)

人類はどこへ向かおうとしてるのでしょうか?

人類の良心をこころから信じたい。そう思わずにはいられません..




 

まさに分岐点!?(まとめ)

科学技術の進歩はわたしたちに多大な恩恵をもたらしてくれました。そして未来への希望も同時に与えてくれていたような..

わたしが生きてきたほんの50数年程度の歴史のなかにおいても、交通機関やその技術の飛躍的進歩、通信手段・映像技術の進歩、医療技術の高度化等々..

あげればきりがありません。

 

それでも(-_-)

ほんとうの意味で人類が幸せになったのかといえば.. どうなんでしょう?

ここ日本で考えてみても、「過労死」「うつ病」

「がん」「脳卒中」は増え続け、「パーキンソン病」等といった昔はあまりなじみのなかった難病が身近に増えています。

病院から山のように「くすり」をもらいながら通院を続けるお年寄り。

科学や技術が飛躍的に進んだといいながら、問題は増え続けていく現状.. これがほんとうの「進歩」だと言えるのでしょうか?

これは勝手な思い込みかもしれませんが..

人類は「ある一面」のみの進歩を追いかけ続けるあまり、偏った進歩を続けているのかもしれません。

それでは、「もう一つの側面」とは何なのでしょうか?

人類があまり重きをおいてこなかったもう一つの側面。それは現在、われわれの社会がかかえる異常に肥大化した物質主義の対極にあるもの..

そんなふうに思えてなりません。

 

またまた昨年の2018年3月、あの有名な宇宙物理学者 スティーヴン・ホーキング博士が亡くなられました。

博士は晩年、こんな警告を繰り返し発していたようです..

「人類に残された時間は.. あと100年」

これが現実化するかどうか、誰にもわかりませんが..

最近の天候や自然災害等含め、顕著になりつつある異常な変化を考えてみても、ちょっとゾッとする話しではありますよね。

 

まさに「ヒューマンビーイング危機一髪!」

わたしたちは今、そんな時代に生きているのかもしれません..




 

 

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