この歳になっても「へ~、そういうことだったの!」なんてあらためて気づくことが多かったりしますが (^^ゞ
「お彼岸」というコトバ.. むかしから知っていて、なんとなく使っています。
「お彼岸」ってなんなの? そう聞かれてしまうと..
よく知らないから、わからん.. なんとも答えようがない。
ご先祖様が現れて、叱られてしまいそうです^^;
今回はそんな「お彼岸」について、ちょっと興味を持ったので 調べてみることに..
すると!!
最近、本などで読んで興味津々の『悟り』と関係があるみたいで (゜o゜) さらに興味がわいてしまうのでした (笑)
お彼岸のキホンの「キ」
「お彼岸」って そもそもどんな行事で、いったい何をするのでしょうか?
現在の日本において、一般的に行われていることをまとめると次のようになります。
ポイント
・お墓の掃除
・お墓参り
・仏壇や仏具の掃除
・供花やお菓子、果物などのお供え
・灯明を灯し、お線香をあげる
つまりは お墓参りをしてご先祖様を敬う。あるいは亡き人へ思いをはせ、感謝の意を捧げる行事ととらえることができます。
お彼岸の時期は?
具体的にいつから、いつまでを「お彼岸」と言うのでしょうか..
お彼岸の期間は、その年ごとに変わります。
春と秋 それぞれの月の中旬過ぎが一般的で、3月21日ごろ、9月23日ごろが目安。
具体的には、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」の前後3日間を合わせた計7日間、もしくはこの時期に行われる仏事を指して「お彼岸」と言います。
3月18日(彼岸入り) | ~3月21日(春分の日) | ~3月24日(彼岸明け) |
9月20日(彼岸入り) | ~9月23日(秋分の日) | ~9月26日(彼岸明け) |
この頃になるとちょうど安定した気候になり、お墓参りもしやすい時期なのだそうです。
お彼岸の本当の意味!?
そもそも「お彼岸」とは何なのでしょうか?
ネット上にもたくさん解説はありますが.. ここはわたしなりに^^
ぶっちゃけて説明してみましょう。
単刀直入に!
「お彼岸」というコトバの意味は、悟りの境地に達すること
です(・_・)
「なんじゃそりゃ~」って感じですよね。
わたしたちが、一般的に思っていた意味とはずいぶん違いますから..
たとえば、ご先祖様に思いをはせる特別な期間とかね (゜o゜)
しかも『悟り』なんてコトバが出てきた時点で怪しげな印象を持つ人も多いことしょう。
もともと「お彼岸」というコトバはサンスクリット語の「パーラミター」の漢訳。
「到彼岸」を略したものとされています。
仏教自体がインド発祥なのでサンスクリット語が語源だというのは頷けますよね。
そのサンスクリット語「パーラミター(波羅蜜多)」が「悟りの彼岸に到達する」という意味を持ちます。
それが仏教における本来の意味なのです。
日本に伝来することにより、古来の風習や自然観と結びつき そこからご先祖様を供養するという風習ができたのでしょう。
もう少し詳しく、なぜお墓参り?
仏教では、生死の海を渡り到達する『悟り』の世界を「彼岸」と言います。
そして、その反対側.. わたしたちが存在する、迷いや煩悩だらけの世界は「此岸(しがん)」と言われます。
「彼岸」は西に「此岸」は東にあるとされ、太陽が真東からのぼり真西に沈む春分と秋分は、「彼岸」と「此岸」が最も近く通じやすくなる日と考えられるようになりました。
その日にご先祖供養を行えば、ご先祖様への思いが最も通じやすくなるという思想。
そこから「お彼岸」にはご先祖様供養のためにお墓参りをするという行事が定着していったようです。
なるほどですね(^^)
ご先祖様にもっとも思いが通じる日..
また、「彼岸」と「此岸」が最も近く通じやすくなる日。
つまり「お彼岸」に供養の法要を行うことで、ご先祖様だけでなく自分自身も西のかなたにある極楽浄土へ到達することができるとの思想もあったようです。
しかし、こうなると.. ムムムッ? な感じですね.. (笑)
たとえば「法要しないと極楽浄土へは行けませんよ.. (゚∇゚ ;)エッ!?」
お盆とはどう違う?
同じくお墓参りのイメージがある「お盆」とは何が違うのでしょうか?
これもまたぶっちゃけてみましょう!
決定的な違いは..
「お盆」にはご先祖様があの世から帰ってきます !?(゚〇゚;)マ、マジ...
でも「お彼岸」ではあの世に..
いや別にわたしが勝手に言ってるわけではありません(笑)
仏教では確かにそう言われているのです。
だから「お盆」には迎え火を炊いてご先祖様をお迎えし、供養の跡に送り火で またあの世に送り出すという行事が普通に行われていますよね。
こうやってあらためてその意味を知ると驚愕してしまいますが.. 日本ではず~っとむかしから、行われてきたことであって別におかしなことでもなんでもないのでしょう。
でも..(もし、帰ってこられるときは)
誰にも見つからないようにそ~っと帰ってきて、誰にも見られないようにすーっとあの世に戻ってほしいですよね (^^ゞ
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と聞いて何だかわからない人もいるかもしれませんね.. 彼岸花のことです。
お彼岸の時期になると見かける、あの独特な赤い花です。
一度見てたら絶対わかりますよね^^
しかもあの容姿に加えて毒もあることから不吉で危険な花とされ、あまりよいイメージはありません..
お墓の近くでよく見かけますしね^^;
だからといってお墓にお供えされることもありません。
毒があったり匂いがきつかったり.. そのような花はお供えすべきでないとされているからです。
でも、なぜお墓の近くでよく見かけるのでしょうか?
それはむかしの日本の埋葬方法に関係しているようです。
むかし土葬があたりまえだった日本。
土葬された遺体を、死体をあらす肉食動物から守るために たくさんの彼岸花をお墓の近くに植えたのだそうです。
そんな彼岸花ですが..
この花を見ると、わたしはある映画を思い出します。
2006年製作の日本映画。
『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』※クリックで予告編へ
大林宣彦監督作品
大分三部作の第二弾とされています。
簡単なストーリーは..
福岡市の商社に勤める川野俊郎(筧利夫)は、1960年代生まれの44歳。
社内には煮え切らない関係を続ける37歳の有美(清水美砂)がいるが、お互いに一歩を踏み出す勇気はない。
ある日、ずぶ濡れで駆け込んだコンビニのレジで「22才の別れ」を口ずさむ少女、花鈴(鈴木聖奈)に出逢う。ふとしたことから親しくなった俊郎は、コンビニを辞めた花鈴にいきなり「援交して」と言われ戸惑うが、なにか不思議な縁を感じ 放っておくことができず家に招き入れる。
しかし花鈴の身上を聞いた俊郎は信じられない事実に衝撃を受ける。
花鈴はかつて22才の誕生日に別れた恋人、葉子(中村美玲)の実娘だったのだ…
(引用元:KADOKAWA https://www.kadokawa-pictures.jp/official/22sai/)
大林宣彦監督作品の尾道三部作については過去記事にも書いてました。
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始まりの体育祭と時の魔法使い.. 「時をかける少女」の原田知世にハマるまで
あれは高校入学後、はじめての体育祭の時だったでしょうか.. 体育祭脱走計画に加担する代わりに得たものとは!? *熊本弁多し(注釈あり)
続きを見る
もしかすると「尾道三部作」はよく知られていても、この作品はあまりメジャーではないかも..
お彼岸のひととき、彼岸花(リコリス)をサブタイトルに配したこの映画をしみじみと鑑賞するのもいいかもしれませんよ C= (-。- ) フゥー
ということで(まとめ)
「お彼岸」とは本来『悟り』の境地に達することであり、日本伝来後それは古来の風習や自然観と結びつきながら、現在のいわゆる「ご先祖様を供養する」風習となった。
先にも書いたように「彼岸」と「此岸」が最も近く通じやすくなるお彼岸にしっかりとご先祖様に感謝の思いを馳せることで..
「ハッ!(゚o゚;) 」..なんて 気付きを得られることがあるのかもしれません。
それが『悟り』かどうかはわかりませんが..
さて、それではいつものコーナー。
今回はこちら^^
かぐや姫 22才の別れ
べたですが..(^^ゞ やはりこの曲にしました。
先にご紹介した映画「22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語」はこの曲がモチーフ。
映画を観たあとにこの曲を聴いてみるとまた味わい深い..
伊勢正三氏のギターもよく泣いてます。
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