小学生の頃だったか、日曜洋画劇場などの映画番組でよく見ていた「猿の惑星」。ラストシーンで、主人公を演じたチャールトン・ヘストンがたどり着いた海岸線。
そこには砂に埋もれ、朽ち果てた自由の女神像が..(@_@)
猿の惑星 (1968)は面白かったな。ラストシーンの崩壊した自由の女神は、衝撃的だった。あれは人類の未来だったのだ。 #猿の惑星 pic.twitter.com/GwOpZAxoC0
— HARU AKAMI (@haru_mizar) September 19, 2014
子供時代に見て、印象に強く残る映画「猿の惑星」。その主人公だったチャールトン・ヘストンもまた、わたしの記憶に残る名優の一人です。
そんな彼が、こんな映画に出ていたことを最近になって知りました。
映画『ソイレント・グリーン』、1973年公開のアメリカ映画です。
リチャード・フライシャー監督1973年の「ソイレント・グリーン」を。チャールトン・ヘストン主演、ハリイ・ハリスン原作のSF。冒頭のテロップ『2022年 ニューヨーク 外出禁止令』。人工爆発、食糧難、暴動、格差・管理社会のディストピア。これはまさに今の世界ではないか。(続 pic.twitter.com/itxbCjzrei
— shinichi A BE-AR (@purissima_bear) April 13, 2020
先にご紹介した「猿の惑星」が1968年なので、その5年後の作品となります。上のツイートを見ても『外出禁止令』『暴動』『格差』『管理社会』..
何とも嫌なキーワードと、現代との不思議な符合が恐ろしくもあります^^;
そんな映画『ソイレント・グリーン』の内容を簡単にご紹介しましょう。
西暦2022年、人口増に悩む近未来のニューヨーク。食住を失った人間が路上に溢れ、世界は一部の特権階級と多くの貧民という格差の激しい社会となっていた。
肉や野菜といった本物の食料品は、宝石以上に稀少で高価なもの。そして特権階級を除くほとんどの人間は、ソイレント社が海棲のプランクトンから作る合成食品の配給を受け、細々と生き延びていた。
『ソイレント・グリーン』
(1973 Soylent Green)今のこの時期に観ると、内容的にかなり興味深い映画かもしれません。 pic.twitter.com/DMoAzPKOx9
— りざふぃ(Lizafi) (@lizardfufu) May 1, 2020
ある夜ソイレント社の幹部が殺害される。ニューヨークに住む殺人課のソーン刑事(チャールトン・ヘストン)は、同居人の老人ソルの協力を得て捜査に乗り出すが、様々な妨害を受ける。
そんなある日、自室に戻ったソーンは、同居人のソルが「ホーム」=公営安楽死施設に向かったことを知る。慌ててホームに向かうソーン。
ソーンは、真実を知ってしまったが故に死を選ぶしかなかったソルの最期を見届けることになる。そして、彼の遺言に従いその死体を追跡することに..
ソルを止めることは出来なかった。しかし、彼の死によりソイレント社の新製品「ソイレント・グリーン」の正体を知り愕然とするのであった。
映画ファン、とくにチャールトン・ヘストンのファンであれば有名な作品で、そこそこ知名度があるのかもしれません..
ただ、今回この映画をはじめて見て、期待していた懐かしき名優チャールトン・ヘストンの雄姿以上に、その内容に衝撃を受けてしまいました(・_・)
技術の進歩、文明の発展とは何だろう?
皆が幸せを感じる社会をつくること.. そのためのものだったはず.. しかし
「物質文明の限界と矛盾」そんなコトバがふと思いつきました^^;
映画冒頭の映像で、穏やかな雰囲気の音楽から人々の昔の生活風景。のんびりとした暮らしぶりです。そして音楽は徐々にテンポをあげながら、産業化の拡大とともに人々の生活が大きく様変わりしていく様子が映し出されていきます..
大量につくられ、大量に消費されていくモノたち。人々の生活はどんどん忙しくなり、大量のごみで溢れかえります。環境は破壊され、人々の顏も心なしか暗く見えます。なんだか現代社会を彷彿とさせる予言じみた映画の様でゾッとしてしまいました(+_+)
コンピューターが登場し始めたころ、「数年後には、人々は ほとんど働かなくてもよい時代がくる」といわれ、それを信じた人々は科学技術の進歩と未来への希望に心躍らせました。
時は流れて現在.. コンピューター技術の進展はめざましく、世はさらにAI(人工知能)やトランスヒューマニズムと、あの頃のSFの世界がまさに現実になろうとしています。ただ、人々の生活はどうでしょうか?
たしかにモノが増え(溢れ)、便利な商品やサービスも格段に増え(増え続け)、人々の生活は一見豊かなようにも見えます。
しかし、人々は子供から大人まで日々時間に追われ、安価で粗悪な食べ物が増え、むかしは聞かなかったような病気が増え、年齢がいくごとに飲む機会の増える薬の量に驚いてしまいます。
医療技術の飛躍的な進歩により、お年寄りは大量の薬を飲むことによって、より幸せな人生の最期を迎えることができるのでしょうか?
おっと、はなしが本線からズレました..m(__)m
この映画『ソイレント・グリーン』の最後の方で、「ホーム」と呼ばれる公営安楽死施設が登場します。国営による安楽死のための施設ですね^^; そして、チャールトン・ヘストン演じる主人公のソーン刑事は、ある重大な秘密を知ることになるのです。
『ソイレント・グリーン』のソイレント・グリーン製作工事
ソイレント・グリーンは、海から採取したプランクトンから作られる高エネルギー食品だぞ!
#映画で印象に残っている工場 pic.twitter.com/HbaGPbOsZ8— 福島愚民 (@HUKSIMA) November 26, 2016
映画の視聴後「非現実的で『猿の惑星』と同じ、ちょっと怖い娯楽映画ならではの展開かな..」なんて思われるでしょうか? でもちょっと待ってください..
現在のわたしたちの世界を見渡してみると..『格差社会』進みつつある『管理社会』、身近な外国でも起こった『外出禁止令』や『暴動』^^;
スーパーやコンビニに並ぶ、安価で○○な調味料や食品類、増え続けるガンや生活習慣病の患者等々.. ほんとうにわたしたちは進歩・発展しているのか疑問に感じてしまいます。
「そうは言っても、この映画のようなことはありえないのでは?」
ん~、どうなんでしょうか? 過剰な物質文明、倫理観の低下、経済最優先主義等.. これらがいき過ぎてしまうと可能性がないとは言い切れないのでは.. あるいは進行形 (・_・)
現在の新型ウィルスやワクチンの問題等も含め、自分でいろいろと調べてみると驚くようなことが浮かび上がってきます。
ショッキングだけど、とても考えさせられる秀作です。まずはこの映画を見た後に情報をとりにいきましょう!(もちろんネット情報も玉石混合ですが..)
受け取るだけの大手メディアからの情報だけでは知り得ない、隠された秘密を知ることになるかもしれません..
過去記事で以前にご紹介した本がありましたが..
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アクマイザーで知った「地球空洞説」の秘密.. 地球内部の空洞世界「ダウンワールド」は実在する!? - 昭和40年代に生まれて
昭和50年代、テレ朝系で放送されていた東映制作の特撮もの「アクマイザー3」をご存じでしょうか? こんな説があることをこの物語ではじめて知ることになります(・_・)
続きを見る
大英博物館から数十年ぶりに掘り起こされたといういわくつきの本です。
フィクションなのかノンフィクションなのかよくわからない本ですが、実在の人物であるドイツの探検家が地下世界で食したものも.. まさにそうでした^^;
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