現在ではCDショップ、それ以前にはレコード店というものが存在した時代。レコード陳列の間には、まるで絵画のようにレコードジャケットが飾られていたものです。
最近はにわかにブーム再到来なのか、LPレコードのこうした懐かしすぎるディスプレイが見られたりします..
新しい何かを求めてレコード店に通っていたあの頃。
店内に流れる音楽以外にもう一つ、わたしたちのハートに大きく響いたものは.. ディスプレイされたレコードジャケットの写真やデザインだったのかもしれません。
今回は、あの頃を振り返りながら 懐古していきたいと思います。同輩には懐かしさを、若者には 何がしかの発見や気付きを少しでも感じていただけたらうれしいです(^^)
いつもながら気楽にお付き合いください。
ジャケ買いって何?
そもそも「ジャケ買い」とは何を意味するのでしょうか?
いい音楽を聴くためのツールとしてステレオが主流であった時代。もっぱらその主媒体はLPレコードでした。
そのレコードを包むカバーをレコードジャケットと呼び、そこにはバンドや歌い手、中の音楽をイメージさせるデザインが描かれていました。
そのデザイン(写真やイラスト)を参考に購入することを「ジャケ買い」と称したのです。
さあて、今日の晩酌の肴にするCDはSONNY CLARKの「COOL.STRUTTIN'」で決まりだ。
実はこれ私がジャズを聞き始めた頃、渋谷のTOWER RECORDの2階でジャケ買いしたやつなんです。
その後、歴史に残る名盤と知ってビックリ。「俺がJazzを見る目も捨てたもんじゃないな」なんて悦に入った入ってました。 pic.twitter.com/dzHAjxBMN4— 誠意大将軍 (@Myoritomo1192) 2019年4月20日
自分の小遣いでLPレコード買いあさるようになる高校時代には、すでに洋楽のランキングTVが頻繁に放映されるようになっていた時代。
例えば、小林克也さんの「ベストヒットUSA」なんて番組がそうですね。
この頃がいちばん好きかなぁ。小林克也司会のテレビ音楽番組ベストヒットUSAを思い出すね。
Phil Collins - Sussudio (Official Music Video) https://t.co/L7ZPOtQaZI @YouTubeより
— takahiko shimura (@smrt1967) 2019年4月15日
個人的には地元熊本の土曜日、夕方に放送されていた ”かなぶんやさん”司会の「サタデー・ミュージック・スペシャル(SMS)」にずいぶん影響されたと思います(^^ゞ
中学生当時から、佐野元春さんや大瀧詠一さんといった大御所も聴き始めていましたが..
わたしの場合は、このころから洋楽志向へ一気に舵を持っていかれました。
大人になり、この時代のLPジャケットを洋楽と邦楽で見比べてみても、それぞれにすばらしい作品やそうでもない作品が千差万別.. 異国の作品が特別すばらしく見えてしまう年頃だったのだと思います(笑)
当時のジャケ買い
それでも、当時は洋楽の楽曲はもとより、ジャケ写やデザインのすばらしさに魅了されていました。
とくに、高校時代の友人からテープにダビングしてもらった、いわゆる輸入盤LPレコードからの音源.. このころから少しづつ音楽の嗜好がメジャーなものからマイナーよりに傾き始めます(笑)
そして、その友人と行く輸入盤レコードの発掘が週末のお楽しみになっていくのでした(・_・)
当時の”熊本”には大きなレコード店が中心部に二つほど、あとは小さな個人店のようなお店が街のはずれにありました。
最初の頃は、輸入盤のレコードを置いてあるお店なんてあまりなかったのですが.. 間もなくして中心街にある大きなお店の一角にも 輸入盤のレコードを置くようになります。
そんななか、お気に入りのアーティスト(当時はそんな言い方しませんが..)を見つけ出す唯一の方法として「ジャケ買い」をよくしていたのです。
もちろん失敗もたくさんしましたが、なんだか当時はほんとうに楽しかったのです (^^ゞ
CD(平成?)の時代
ちょうど大学に入ったばかりの頃でしょうか..
突如、レコードからCDへの転換期がやってきます。そのスピードの速かったこと、早かったこと (ー_ー)!!
むかしむかしレンタルレコード店(CDではない)華やかなりし頃、NW系の品揃えのよいレンタルというと都内に3軒、高円寺「パラレルハウス」、池袋「サウンドボックス」、そして御茶ノ水「ジャニス」しかなかった。なので、ぼくら貧乏な若者はアナログ盤を抱えてせっせと電車で借りに通ったものでした。 pic.twitter.com/IxXLHOiTAC
— moicafe (@moikahvila) 2018年8月30日
そのころまでは、まだレンタルレコード店の看板を掲げているところがまだありましたが、いつの間にか消えてましたね。
そして、レンタルCDショップの登場です。その頃すでに、1,000円くらいの低価格CDも目にするようになっていました..(最新技術の新媒体なのに???)
当時住んでいた学生アパートの向かい側に、あの「蔦屋」がオープンすることなり開店準備のバイトに入ったことがあります。
そう、レンタル用CDと販売用CDの陳列作業のお仕事でした..
アナログなレコードよりも「音」が良くて、コンパクトでデジタルだから劣化しない。そんな謳い文句で一気に広がっていったコンパクトディスク(CD)..
そんな夢のような音楽媒体が現れたと同時に一気に低価格化(@_@;) 当時はこれにちょっと変な感じはしていました..
それも名だたる大御所アーティストのアルバムCDです!
そのカラクリも今では何となくわかりますよね..(あえて書きませんが)
コンパクトディスク(CD)を初めて知ったのはたしか、高校時代中頃から後半期のころ..
その頃は、まだずっと高額だったような気がします.. 確かな記憶はないのですが(笑)
でも、音質が良くて保存に優れている点から、今後はCDの時代が来る!そんなことが言われていたように思います。
そして、アッと言う間の入れ替わり。レコードの新譜はほぼ消え、CDに取って代わられました。ほんとうにCDはそれほど優れていたのか..(・_・)
現在では..
現在でもCD全盛!? ただし、レコードも発売されており、わざわざアナログ盤で楽曲をリリースするアーティストも少なからずいたりします。
なぜなら、レコードの方が「音」がいいから.. 実際にそう感じるひとが多く、アーティストたちもそれを感じているようです。
だから、こうした現象(アナログレコードのリリース)も起こるのでしょうね..
Bandcampは、アーティストがクラウドファンディングでアナログレコード作品をリリースする新たなサービスを発表。アナログ盤のデザインや価格はアーティスト側が決め、目標とする枚数が達成された場合、Bandcamp側がプレスや印刷、発送を行う仕組み https://t.co/t7uORmxs3t
— amass (@amass_jp) 2019年4月18日
そうなると、今後もレコード復活の流れは大きくなり昔のようにLPジャケットをディスプレイするショップも増えてくるかもしれませんね。
われわれ世代としては、小さなCDを見つけ出す感覚よりも、LPのジャケ写やデザインを眺めながら音楽を見つけていく方が楽しかったりしますが..
いずれにしても、選択肢が広がっていくという意味では とてもいい傾向だなと思います。
30㎝四方の世界感(まとめ)
われわれの世代になると、肝心な中身の「音楽」よりも 意外と「ジャケットデザイン」の方を印象的に記憶していたりします。
それは単に脳力の低下なのかもしれませんが(笑)「百聞は一見にしかず」と言われるように、目で見た印象・インパクトの方が強く心に残っているからかもしれません。もちろん、強く印象深いフレーズやメロディーだってあります。
ですが、LPジャケットのあの大きさの中に納まった「世界観」は、どうかするとその中身の「音楽」以上に訴えかける"何か"を持っていたりします。
#飾りたくなるジャケット 四選を聴く♪
何れも名盤❗
音楽は形の無いもの。だからこそ?形(象徴)が欲しくなる。レコードジャケットはアートですね♪
Led Zeppelin
The Doors
招待状のないショー/井上陽水
Let It Be/The Beatles pic.twitter.com/9HoDt0oImR— studioy (@studioy1996) 2019年3月12日
新しい「音」とそれに導いてくれる「レコードジャケット」を探し求めて、輸入レコード店をハシゴしていた時代から 40年近くが流れ..
最近またショップにはアナログレコードのディスプレイをたまに見かけるようになりました。
あの頃を思い出しながら、「レコードジャケット」に導かれるままに新たな「音楽」を探してみようかな~ なんて.. 最近 思ったりしています。
でもその前に、レコードプレーヤー買わなきゃな..
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