その痛みに初めて遭遇したのは社会人になってすぐのころ..
休みの日、愛車シルビアの掃除を終えようかとしていたとき。不意にお腹が痛くなり、トイレに駆け込みます。
入って.. 「あれっ?」出ない (゚ペ)? しかし、痛みはさらに増すばかり。
便秘のときのお腹の痛みとも少し似てるけど、ちょっと違う気もする。腰のあたりから腹部にかけて鈍い痛み..
トイレの中で数十分が経過.. 痛みは止まりません。だんだん冷や汗が.. 気分が悪くなりトイレを出ます (´Д`|||)
そのままリビングのソファへ倒れ込むように横に。
「まいった~、便秘の腹痛かな-?」
モウロウとした意識の中「でも、ここまで痛かったっけ???」なんてことを考えながら、痛みに必死に耐えます。
じっとしてると とにかく痛いのでソファーの上でゴロゴロのたうち回る..
そんな状態がしばらく続いたのち、ようやく痛みも落ち着いたのでした。
さすがに普通の痛みじゃないことに気付き、すぐさま病院へと向かいました。
検査の結果、初めてその病名を知ることになります。
「尿管結石(尿路結石)」
その 痛みの激しさではとても有名な病気であることはその後知ることとなります..
さらに困ったことに、その後何回もこの病気で苦しめられることとなるのでした(^^;
今回は、そんなわたしの体験もふまえながら、この厄介な病気の症状..
さらには予防、なるべく自分で対処できるような方法などご紹介していきます。
なお、ここでの情報はあくまでわたし個人の体験に基づくものであり、同じような予防・改善等を保証するものではないことをお断りしておきます。
注)泌尿器系の病気の内容になるため若干不快に思われる表現があるかもしれません。ご理解の上、読み進めてくださいませ<(_ _)>
その具体的な症状
先にも書きましたが、とにかく痛みが尋常じゃありません。
そして、痛みがまだ弱いときは便秘時の腹痛に少し似ています。なのでわたしは、当初トイレに行って排便すればすぐに良くなると思ったのでした (^^ゞ
具体的にその痛みをわたしなりに表現すれば.. (石のある位置によっても若干違うのですが)総じて、先の尖ったもので 中からつつかれてる感じ!
そして この病気、やっかいな点がいくつかありますので挙げてみます。
ポイント
・痛みが突然襲ってくる
・就寝時に痛みが増す
・再発性が高い
それでは、ポイントごとに詳しく見ていきましょう。
突然襲ってくる
わたしの例からもわかるとおり、普段の日常の最中 とつぜんやって来ます。前触れなんてのもない場合が多いです。
たまに、「尿が濃くなってるな~」とか「あれ! 少し血がまじってる?」なんてことを.. 敏感な方は、はじめての痛みの前でも感じる方がおられるかもしれませんが普通は気づきません。どうかすると、痛みが始まってからも、尿に目に見える変化が感じられないほどだからです。
検査のために尿を採取して、「尿に少し血が混じってますねー」と言われて.. 「ああー、そうなのか」とわかる程度。
就寝時に痛み
昼間、痛みがでなかったので安心していると、夜中に痛みで起こされるなんてことがよくありました^^; 体を動かしてる日中も当然石が動いて痛くなることもあるのですが、夜中に突然痛みが激しくなることがけっこう多かったのです。
人間のカラダってやはり自然な状態に戻そうと働くのでしょうね。きっと異物を外に出そうとするのでしょう。カラダを休めている夜の方がそうした働きかけが多いのかもしれません..
昼間はカラダを動かせる分、痛みを紛らわせることができるんですが、夜中はほんとうに辛いです。
こうした痛みをやわらげるために、病院から事前に痛み止めの薬も処方してありました。現在はどうだかわかりませんが.. 当時は「座薬」です。
「座薬」ってわかりますか? 固形のお薬で、肛門(おしりの穴)から入れて自分の体温で溶けて成分が浸透します。実は、この薬がイヤであまり使いたくありませんでした(^^ゞ
どうしてかというと..
これが当時はまだ恥ずかしくて(~_~;) いや、今はなんてことないのですが.. 20代のころだとやはりちょっと恥ずかしかった!おしりがゆるむと薬液がズボンを通して出てきて椅子などにシミが..
泌尿器科の待合室におかれている布張りの椅子、このお尻部分によくついている丸いシミはおそらく.. そのシミだと思われます(~o~)
再発性が高い
直近で結石のことを言われたのは約1年半ほど前。エコー検査で確認すると腎臓に動いてないものが一つ、尿管を通過中のものがもう一つ (^_^;) 腎臓が少し腫れていて、あの独特の痛みも感じていました。
冒頭にも書いた最初の尿管結石の発症から25年以上が経ちますが、覚えているだけでも10回以上はこの病気を発症しています。最初のころは、とにかく痛みを早くとりたいがために、超音波を使った波砕治療(体外衝撃波砕石術:ESWL)を数回経験したりもしました。
衝撃波によって、体内の結石を細かく砕いてじぶんで体外へ出しやすくするものです。現在ではもっと進んだ治療法があるかもしれませんが、当時は画期的な治療法だったと思われます。
ただ石が細かくなった分、石もよく動くため体外へ出すまでが地獄です(~_~;) また、波砕治療後すぐはトマトジュースのような濃厚な血尿が出るのもなんともイヤな感じでした。(カラダをメスで切り開く手術とくらべれば負担は軽いのでしょうけど..)
いずれにしても、「どうして何回も石をつくってしまうんだろ?」じぶんのカラダながら不思議でたまりませんでした (-"-)
そんな疑問も歳を経て、またこの病気を何回も経験していくなかで自分なりにわかってきたことがあります。それは..
どうして?(まとめ)
若いころに何回も苦しめられたこの病気。40歳を過ぎたあたりからでしょうか、少しづつ落ち着いてきた感があります。いいかげん慣れたというのもありますが..^^;
石ができて痛みを感じる回数が減ってきたのもありますが、いちばん大きいのはじぶんで石を排出できるようになったこと!
ここ10数年で波砕治療を受けたことはなく、石による痛みが出ても数か月以内に自然と出てきます。
もちろん腎臓から落ちてきた石が尿管を通過するときは、それなりに痛いです。でも、以前に比べると痛みも若干弱く、通過期間も短くなったような気がしています。
オシッコとともに石が排出、便器にカチッと当たる瞬間が快感だったりもします..(・・。)ゞ
なぜそうなったのか? じぶんなりに心がけたこと、効果的だった思えることをまとめてみました。
ポイント
(痛みが出て、尿管結石だとわかったことを前提に..)
・日中はなるべく動き、できればジャンプ運動を加える
・動物性のタンパク質をひかえる
・水分は多めにとって、排尿頻度を高める
遺伝やストレスも原因によくあげられます。遺伝でいえば、たしかにわたしの両親ともに この病気の経験者。でも兄弟がいますが発症しているのはわたしだけです。遺伝だけではなく、これも生活習慣や食べ物が大きく影響するのではないかと私自身はにらんでいます..
そして「ストレス」。これは間違いなく大きな要因だと思います。とくに極度のストレス状態です!
わたしの経験上、年に複数回この病気で苦しんでいた時期があり、その時がまさしくそんな状態のとき。大きなストレスで苦しみ、とても悩んでいるときでした。でも、そのときはなんで何回も発症してしまうのか本当に不思議だったんです。
かといって「ストレス」自体をなくすことなんて、生きていく以上は不可能ですよね^^; だから、過度のストレスはなるべく減らしていくように努めること! 難しいですが、とても大事なポイントだと思います。
それに加えて「食生活」です。当時、苦しんでいる最中は「コーヒー」がダメだとか、「ほうれん草」がダメだとかでいちいち気にしていました。でも、今となっては「あんまり関係なかったな~」って思っています。
コーヒーなんて、今でも毎日飲んでますし、ほうれん草も大好きでよく食べます。でも、むかしみたいに石はつくられていないようです(笑)
じぶんなりに思うことは、上記のポイントに加えて 次の二点がとくに大きいのではないかと感じています。
最重要ポイント
・年齢とともにストレスとの付き合い方が上手くなった
・「動物性タンパク質」をむかしほど採らなくなった
「動物性タンパク質」については重なっていますが、そのくらい重要なポイントになります。要は野菜類を中心とした和食スタイルへ食生活をシフトしたということです。
あくまでも個人の経験から言えることで、万人にあてはまるかどうかは正直わかりません.. でもこの病気で苦しんでおられる方に、少しでも参考にしていただければ幸いに思います。
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